12/16決算説明等の質疑応答動画
守谷社長と管理本部長が動画で以下のようなコメントをされていました。
- 資材価格の高騰が営業利益に悪影響。営業利益は従来予想17.5億円が5.0億円まで落ちる見込みで、そのうち10.8億円が資材価格高騰の影響。(ほぼ全部ですね)
- 資材価格の高騰は基本的には価格転嫁していく予定だが、契約から売り上げ計上まで1年から1年半ほどのタイムラグがあるので、価格転嫁の反映もその程度かかってしまう。
- 保守契約は毎年平均2%しか解約されない。また解約理由はそもそもそのエレベーターがなくなることがほとんど。
- 受注は非常に良好。
- 船舶用エレベーターの特許がかなり利益につながりそう、と言うのも狭いスペースにエレベーターを作る技術で、マーケットを独占できるレベルと思っている。生産能力の限界があるので守谷が全部受注できるわけではないが、素材だけの提供などで利益が出せそう。100台単位の仕事が出てくる。
- 大手競合はなぜ業務用エレベーターから撤退しているのか。その理由は、業務用エレベーターはオーダーメイドの要素が非常に多い中で、エレベーターマーケットの5%の比率しかない。一方で乗用エレベーターはオーダーメイド要素が特になく、エレベータマーケットの95%を占めるので、大手はそちらに注力しようと言う流れになっている。
- 受注は生産能力ギリギリの水準であり、厳選しているので、大型の案件の比率が非常に増えている。(逆に言えば、規模の小さい案件は断っていると思われる)
- これから半導体工場がどんどん国内で計画されている。熊本のTSMCの工場(2024稼働開始)は守谷だし、キオクシアも半導体工場をどんどん計画している。また、トヨタやソニーも政府支援も受けつつ半導体工場をこれから作ろうとしている。それらの工場は10トン〜20トンのエレベーターを設置する必要があるが、その規模は日本で守谷しか扱っていない。アメリカが半導体を日本で作らせようとしている地政学のこの流れは、守谷にとってとても有利な流れ。
- 倉庫のエレベーターの入れ替え案件は非常に多く出てきている。推測するに、倉庫会社の業績が最近良いので、入れ替えの予算がついたものと思われる。
説明資料色々
以下の通り売り上げはどんどん増えていきそうな雰囲気。利益率を上げつつ、大きい仕事だけを選別しているので。
以下の通り受注はどんどん右肩上がりで増えている。また工場を作ったため、生産能力が上がっているのでそれなりに対応力も上がってきている。
今後の見通し
とても明るい。買い。
但し以下の通り売り板が全然無い。
四季報では以下のような業績予想だが、これを遥かに上ぶれする結果が2024年3月期で出せるのではないだろうか。EPS100位は悠々超えていきそうな気が…