11月に書いた中堅ゼネコンの株を狙う②の続きです。
やっぱ最近中堅ゼネコンが狙い目な気がするんですよね。特に、「オーナー社長がいる」「BSに余裕がある割安放置」の会社。理由は以下の通り。
- 守谷商会、めっちゃ上方修正してた。その内訳が、売上を15%伸ばして、営業利益は2倍になってる。この伸び方が、私がいろいろデベロッパーとかから聞いている、最近の中堅ゼネコン各社の見積の出し方のノリ・水準感と整合性があるように感じる。腹落ち感。他の中堅ゼネコンも同じような上方修正した業績が出てきそうな気がする。
- とはいえ中には、ぬるいJTC感覚で安請負をしてしまっている会社もあるかもしれない。かつての三井住友建設みたいに。それを回避するためには、オーナー社長がいる事はポイントとして大きいと思う。
- BSに余裕があると、次の2パターン①②のどちらかに転ぶ可能性がある。どちらでも投資家としては儲かる。①MBO(BSに余裕があるほど、オーナーは資金調達がしやすいから仕掛けやすい) ②オーナー社長が東証の指導とかで「改心」して大幅増配・自社株買い等を打ち出す(BSに余裕ある程、不安無く配当性向高くしたりできる)
- 最近の東証とか、経済産業省の株式市場への姿勢からすると、これまで意識の低かった割安上場企業も、上の①か②のどちらかを迫られるプレッシャーにさらされていると考えられる。MBOする会社、改心した会社、両方増えてますよね。

あと、井村俊哉さんのファンド(FUNDNOTE)でも、建設業界は有望な投資対象が多いと見てるようですね。そして「ダウンサイドリスクの低さが最高得点」の3銘柄を入れる模様。てことはバランスシートで割安感の強烈なやつを入れるつもりなんでしょ。てことは、多分考え方はこのブログと基本的に同じはず。

植木組(1867)
中堅ゼネコンの株を狙う②で取り上げた会社。ここはやはり株価が放置されやすい要素、「出来高の少なさ」が突出してる。時価総額で100億ちょいしか無いし。なかなか買えない。こんなん見ると、逆に五洋建設とかはやはり準大手なので、個人投資家の強みを生かせない気がしてしまう。(出来高が多い=参入障壁が低く、機関投資家でも買おうと思えば十分に買える。)

あと、この間社長から会長になった創業家の植木義明さんは、18年間社長していたらしい。71歳。ずっと安定的に利益を上げてきた会社。名経営者ですね。工事を安請負してしまうようなマインドはこの会社には一切ないと思う。営業利益率も守谷商会よりはるかに高い。売上規模は近い。守谷商会があれだけ伸びたんだから、植木組もそれなりに伸びてもおかしくないと思う。
銭高組(1811)
前回のブログでかなり長々と書いたので、今更書くことあまりないのですが、冒頭で書いたアイデアにすごくはまる銘柄だと改めて思います。時価総額は300億少し切るくらい。そしてまだまだ割安感がある株価。
ナカノフドー(1827)
なんか11月からめっちゃ値上がりしてる。今から買う気はしないなー。微かな可能性として、なんか漏れてて悪い奴らが仕込んでるのかもだけど、その可能性にわざわざかけるのも…うーむ
北野建設(1866)
11月に前回ブログ書いたときに、チャートですげえ上がりトレンドだったからと言う理由だけでスルーしてた会社です。今回のブログのメインです。
同じ長野の中堅ゼネコンの守谷商会が死ぬほど儲かってて上方修正出した、ナカノフドーがやたら上がっちゃって今更感、改めてBS見たらすげえ割安、時価総額は300億少し切るくらいでいい感じに小ぶり(流動性低い)。ってことで、気になって詳しく見てみました。ちなみに例のMBOくるかもランキングでも2位にいます。

気になる怪しい動き
なんか去年の5月に、社長が代表を務めている美術館法人財団に、自社株を50万株、1株4000円換算だと20億円分寄付してるんですよね。そして合わせて自社株買いを30万株・12億円(単価4000円)すると。寄付とかまぁまぁむちゃくちゃするなぁと言うことを思いつつ、これって意地悪な見方をすれば、MBOの準備な気もするんですよね。北野一族の実質的支配権比率が上がるわけですから。自社株買いも、償却してしまえば、北野一族のシェアを上げられます。
業績
11月の第二四半期の時点で経常利益の年間予想70%達成してるんですよね。明らかに会社予想が低い傾向ありだと思います。

去年の業績発表の雑な姿勢
去年なんて、2月の第3四半期決算発表の時に、経常利益が年間予想を15%超過達成してしまっているのに、会社予想据置きにしたんですよね。

そして5月の年度末、決算発表のタイミングの直前とかでようやく上方修正出すかと思いきや、結局やらずに、決算発表のタイミングでやはりめっちゃ業績上ブレで、しれっと結果と差異のご説明資料出しただけ。経常利益は予想の1.5倍で着地なんだから、発表の前に上方修正出すのは常識じゃねーのと。雑なIR姿勢の会社やなーと。


今後は?
既に半期だけで70%達成してるのと、去年と同じ感覚でやってると思うので、会社業績予想の1.5倍位の経常利益が出てくると予想。中堅ゼネコン、どこも景気いいですしね。そうするとEPSが600とかなので、PERは6~7倍ですね。株価割安ですね。

しかもここに、現金と有価証券がたっぷりあるバランスシートがついてきますからね。時価総額が250~280億円しかないのに、現金が200億、有価証券が90億あります。銀座に立派な自社ビルもあります。一方で、有利子負債はゼロですww

銀座の本社ビルと隣地のビルの登記簿とかを調べてみると、隣のビルをリーマンショックの2ヶ月後に購入してますね。ナイストレード!会社概要のホームページにも、本社ビルと、隣の角地にあるビルを分けて赤く表記してあります。


銀座でこの規模のビルを持っていて、有価証券報告書を見ると、簿価で69億円しか計上していません。これ、含み益すごそうですね…

謎の大株主
テルコーポレーションという渋谷区の不動産屋さんが大株主にいます。どういう関係なんだろう。まあまあ謎。

買いか?
まず、業績は会社予想よりもはるかに良い結果が出るだろうと思います。しかし、それが薄々わかっているのに、今の株価で放置されているのはなぜなのか?まあそこは単純に、板も薄すぎ、出来高も2~3000万円くらいしかないから機関投資家が買うことが実質不可能で、個人投資家からもそこまで知られておらずに放置されているというだけな気がします。

あと、経営者がズルして株を集めてMBOを狙ってそうな雰囲気がある点をどう評価するか。まあ、さすがに今の株価は割安すぎるし、3月末まで自社株買いの枠も7億弱残っている(今の1日の出来高2~3000万しか無い感じだと出来高全部自社株買いになるじゃんwって言うレベル)ので、4月までは4000円(自社株買いの想定単価)より下に行くリスクはかなり低そうと考えると、MBO来たらプレミアムが30~40%付くと言う着地だとしたら、期待値は全然アリな気が。

てか自社株買いの予算を全然消化してねーなと思ってみてると、前回も想定単価以下でしかやらず、予算余らせてたのね。やっぱ、あんまり株価上げ過ぎたくないのか…?でも、一年で設定単価が3000→4000になってたり、なんか意図がよくわからん。

MBOやり出すタイミングで、外資系ファンドとかが訴訟とか仕掛けてくれると面白いんですけどね。もし20億寄付してからたいして間を置かずだとだと、極悪MBOですし! それか、シンプルに敵対的TOBくるとか。
より良い展開としては、北野社長が心を入れ替えて、配当性向を上げて、4月以降も自社株買いをどんどんしてくれることです。株価が上がればあなたも儲かるんだから、それでいいじゃないですか。てか、性善説で考えれば、今やってる自社株買いは心を入れ替えた兆しなのだろうか?
イマイチな展開は、買った後で、延々とMBOもこず、ズルズル株主軽視な経営がずっと継続されてしまうことですかね。毎年自分の美術館に数十億円寄付するとかw(まあさすがにそこまでデタラメやるのは無理か)
ただ、さすがにPERがずっと6~7倍とかで推移するのであれば、バリュー面での超絶割安さも加味すれば、いずれ一般投資家から見直し買いが来るような気もします。ここから2〜3年は中堅ゼネコンずっと超利益いいと思うし。あと、冒頭で書いた通り、最近の東証や経済産業省の態度からすると、そんなの許されるの?と言う気がします。
まあまあアリかも。
1/30引けの謎の出来高急増
このブログは1/29~30くらいでのんびり書いてましたが、1/30、突然謎の43,000株の取引があったんですよね。なんだこれ?大株主の誰かが名義を変えようとしたとか?

1/30~31謎の出来高急増
何これ?なんか怪しいな。
