東洋経済「MBOしそう」リスト
まず前回のおさらい。以下のリストのうち、緑のマーカーで塗った会社を見ていきたい。発想としては、利益改善が見込めて、それ要因で株価上昇が期待できる銘柄で、かつ、ワンチャンMBOでプレミアムも期待できるところとかどうだろう、という感じ。
北野建設
スルー。なんかまあまあ上がってしまってる感。好みに合わない。
イチケン
指標的にはものすごく割安だが、筆頭株主がマルハンなので、そこが悩ましすぎる笑 MBOやる時とかえぐい買い方をしてきそう。 少数株主に儲けさせてやってもしゃあないかなんて言う甘い考えは一切ないと思う。
植木組
まあまあよい。
- 株価指標的には文句なしに割安。ほぼ無借金企業。
- 経営が堅実なのか、過去の業績推移がとても安定している。ずっと黒字。
- 新潟地盤の会社なので、これからの能登復興で直接的にも間接的にも仕事が増えるはず。ちなみに正月に能登地震で株価は爆上がりしたが、その後ズルズル元の水準に落ちてきた。でも、能登の復興工事ってこれからなんだけどな…
- 植木家はそこまで大株主ではない。乱暴な(少数株主を搾取しまくる系の) MBOはできないと思う。ワンチャン、大手に高値で買ってもらえるチャンスも。
- 2年前に自社株買いをしている。2億円位を使っている。平均取得単価は1300円位。株価への意識が超低いわけではない。(まあまあ低い位か)
- 今回取り上げる会社の中でも、1番世間の注目度が低い会社と思う。株価が放置されやすいと考えられる。
銭高組
なんかめっちゃMBO臭しねーかここw 理由は以下の通り
- 超貯金ある
- 妙に最近業績イマイチ?
- オーナー、株買い集めてねーか?怪しすぎ。
外資のファンドの人が「2016から買ってた、今安すぎ!」と以下の記事(2024/5/16日経新聞)の通り言っている。
2016からすると、有価証券408→657億、土地120→200億、現金230→170、負債はあんま変わらずと、トータルでまあまあ金増えてる。ても株価は2016より今の方が低いww てか、ずっとPER10とかで8年経過したら(しかもアベノミクス以降のゼネコンに素敵な期間)、そらまあ金増えるわな。で、時価総額は今で250億、2016は300億とか?
で、なんかわざと株価を下げようとしていないか。来期予想硬い感じで、最近まあまあ株価落ちてきている。
去年の7月にオーナー一族が株をまあまあ買い増ししている。42%→51%。もちろんTOBではない。てか、自社株買いとか株価を上げるようなアクションを一切していないのに、オーナーが株を買い増すって、魂胆は見え見えな気がする。「MBOは2023/7は夢にも考えていなかったけど、突然考え方が変わってMBOをすることになりました!」とぼちぼち言い出すのではないだろうか。胡散臭すぎる。
てかまあ、PBR0.26ってすごいよね。もちろん土地の含み益は大量にあるだろうし。
まあ軽く買っておけばいい銘柄かなと。中堅ゼネコン全般にこの先勝手に利益改善するでしょうから、その要因だけで株価まあまあ上がりそうですし、ものすごくMBO怪しい感じなので、そこでプレミアム分も儲かる可能性がある。
MBOは、エ●ラインみたいにインチキで安く買い集めにくるリスクはありますよね。古い会社で勘違い度合いの強そうな創業一族感ありますし。とはいえさすがにプレミアム40%はつけるっしょ。5000円とか。
まとめ
五洋建設:防衛キャラでワンチャン爆発力?
ナカノフドー・銭高組:普通に業績で株価上がりそう+MBOオプション
植木組:安定感と、能登地震アップサイド期待