友人にオススメされた銘柄
最近私は友人と遊ぶ時は、必ず「今やってる仕事の同じ業界で、伸びそうな会社ない?」と質問するのですが、先日この会社が名前が上がりました。
その友人曰く、
「社長がめちゃくちゃ気合が入っていて、コロナの時に、他の会社はみんな赤字に転落したのに、ここだけオリンピック関連で仕事を必死でとってきて、逆に黒字が拡大した」
「ただし、IRがイマイチで、株価は…」
ということでした。
2019/1にIPO、まだ公募割れ。
公開価格のときの時価総額が105億円。今の時価総額が94億円位。10%位下回ってます。
じゃぁ、業績がずっと悪いのか?
2019IPO以来の業績
財務ハイライトのホームページから以下貼り付けます。
- 2022年が飛び抜けて業績が良い。オリンピックの特需的な仕事をたくさん取れた模様
- 2019と2023の比較では、順調に売り上げも利益も向上してきている雰囲気。コロナ(五輪)特需・ブレを除けば、安定的に売上げ・利益ともに成長トレンドで推移してそうな感じがある。
- 自己資本比率は70%越え。とても財務安定性が高い。
株価水準
EPSでいうと、2022実績が288、2023予想が247。予想ベースで、PERが8倍ちょい。
ちなみに、この業界の平均的PERは15倍位らしい。なのでまあ、理屈上は、今の株価はマイナス成長期待(懸念)がされていることになる。
ちなみに、以下のチャートを見ると、コロナの時に暴落、コロナの後に耐えて利益確保で元に戻して、五輪特需で大儲けした2022に株価はドカーンと上に行ったが、結局2022/12の四半期決算で特需終了感が出て、今となってはIPOのときのちょっと下にまで落ち込んでしまっている。
いいと思う点
- オーナー企業である
- コロナの逆境を赤字転落もせずに、逆に大儲けで乗り切った実績
- IRが適当すぎて(今までブログを書いた会社で1番ひどいかも)、株価が放置されてしまっている。理由は、社長が株の過半数を持っているので、買収される心配もゼロだからだと思う。
- PER8というのは無成長・落ち目のバリュー株のバリエーションだが、ここは成長企業なので(だと思う/だとすると)、妥当なPERは15~30くらい(業界の平均値15以上)かと。つまり、PERの見直しだけで、株価が数倍になるポテンシャルがある。
- コロナ自粛がほぼ終わったので、イベント業界はこれからどんどん仕事が増えると思う。マーケットとして追い風。気合の入っている会社が利益を伸ばすのは自明かと。
- インフレに強そう。イベントって生活必需品ではない、まあまあ余剰資金で開催されるものだと思うので。お客さんも多くは大手法人で、価格転嫁の協議を合理的にできそう。
- 上場した理由が、法人顧客から採用してもらう率を上げることと、新卒採用の人気を高める2点にあること(友人談。それがこの業界の勝ちパターンっぽい。)。インチキ資金調達系ではない。
- 去年、従業員にストックオプションを出している。52名に対して、合計約8800万円分。1人平均170万円分位。まあまあありますね。→従業員にモチベーション持たせようと言う意識が高い。(しかし当時の株価付近の@2527で出しているので、今の株価だとゴミでしかないが…でも、この2527円位を大きく超えていかないといけないよねーと言う共通認識が、経営者も従業員にもありそうな気がしたり??)
- 社長は1990年、24歳からこの会社をやっている。経験豊富。今で56歳だが、イケイケ感がすごい。2027の売上目標は今の3倍の500億円。ビックになろうという意思しかない!素晴らしい。
- M&Aを積極的にやると打ち出しているが、オーナー企業なので、でたらめな価格で買うような事はしないと思われる。その辺の心配が少ない。
中期売上目標
今後の株価は?
うーん、内容的にはとても良い会社だと思いますが、株価が上がっていくタイミングはいつなんだろう?と考えてしまいますね。そのうち、すごく良い業績が出て、見直されるんだろうと思うんですが、2〜3年待つのかなあ。しばらく静観します。年明けのニーサでも使うかな。