この記事は2023/4/18に書いてますが5月中旬まで非公開とします。→4/30公開化
今のポートフォリオ(4/18)
前回記事の3/12時点の以下の6社に、TOB狙いでジェコスを加えています。
今回、木村工機がいい感じに、思いがけないレベルの上方修正が出て、株価も上がったので、改めて振り返りをしたいと思います。
木村工期の何が良かったか?
以下の点が、利益の大幅上昇につながったものと考えます。
- 熊本の超巨大半導体工場など、日本全体で設備投資が盛り上がっていて、単純に産業用空調業界の仕事の総量、すなわち木村の仕事の需要が大きく増えているのだろうと考えられる。ちなみに、この点はまあまあ私の読み通りではあったが、そこまで確信を持てなかったので(だって仕事で木村と絡んだこともないし肌感覚がない)、そこまで踏み込めなかった。
- 物流・データセンター不動産投資が今でも非常に加熱しているので、産業用の建設需要も日本中で高く、結果、産業用設備工事業界の利益率も比較的高く維持できていると考えられる。(ここで自分の視点を客観視してみると、こういう肌感覚は、他業界の人は持ちにくい気がする。)
- 木村は、以前からオーナー社長のポリシーのもと差別化に熱心、すなわち競争を避けようと言う意識が高く、また、利益率を高めようと言う意識が高かった。
- キラキラ感がない。これには意味が2つあって、まずは、社名等がキラキラの対極にいるので、株価が過小評価されていたのが1つ目。次に、経営者の戦略が上の通り堅実でフワフワしてないというのが2つ目。なんというか、あからさまに頭の悪い個人投資家を狙っている新興企業みたいに、DXとかGPTとか言わないのがとてもいい。(もちろん、戦略を組織に浸透させたり、日々の業務推進を一つ一つやっていく事は、木村社長には多大な努力がある/あっただろうけれど)
ヴィスコ・テクノロジーズ
ここは以下の通りかと。
- 仕事はとてもとても多そう。現に受注残が増えているし(木村と同じだ!)、その背景には、産業様設備の投資が日本全体に増えているし、慢性的な人手不足を背景に、工場内の自動化と言うこの会社のビジネスが、需要がつよいと考えられたり。
- 仕事がたくさんあれば、利益率は自然と高く設定しやすくはなるはず。
- 昔から利益率は高めで、オーナー経営陣が主導でがんばっている会社。
- キラキラ感がない。社長インタビューとかもなんだかダサイ。(いい意味で) つまり、ガツガツ仕事して、数字を上げていくことにだけ集中できている感。
- 第3四半期で、木村とここは利益が急に良くなった。木村と同じように、第4四半期でもっと上がっていく可能性は多少ある気がする。
- ここまではとても良いのだが、競合にキーエンスがいると言うのは、私は以前から気になっている。日本最強の会社とこんな零細企業か競争するのは大変だよなーと。
- また、気になる点をもう1点挙げるとすると、ここは木村とは違ってファブレスなので、利益改善するときのカーブは、工場を持っている会社よりは緩やかになるはず。木村のような驚くような利益拡大は見込みにくいか。(逆に言えば、低リスクなのはとても優れた点ではあるが)
- あと、もう1点気になるのが、自分の肌感覚で、この会社がどの程度凄いのか凄くないのか、結局よくわからない。
- 決算発表予定日は5月10日。
守谷輸送機器
ここは以下の通りかと。
- 仕事はとても多いだろう。日本全体で産業施設の新設が多いので。
- オーナー社長がリーダーシップをとって、しっかり利益率を確保していこうと考えている模様。
- キラキラ感なんもなし。なさすぎる。笑
- この会社は、木村・ヴィスコと違って半分独占企業なので、かつ、木村と同じく工場を持っているので、利益改善・上昇のカーブは、木村よりも激しく上に行くのではないだろうか。競争がないのって最強だと思う。
- 今回の四半期発表で、木村のようにバコーン!と行くかどうかまでは、わからん。(それは他も同じだけど)
- 当期純利益の推移を見ると、第二四半期累計で129M、第3四半期累計で303M。原材料費高騰影響前の当期純利益は11~12億位。なんとなく、次の第4四半期の発表(本決算の発表)で、バコーンと上に行く雰囲気を感じたりもする。
- いやー、まぁこの会社はこの先数年で超儲かるっしょ。かつ、新規やればやるほど、その後のメンテナンスの仕事も抑えられるし。
- 決算発表予定日は5月12日。
ジェコス
ここは以下の感じ。
- このブログでは、ジェイエフイーからのTOB期待の事ばかり書いているが、実はここも、第3四半期で利益が急上昇している。木村やヴィスコと同じ。
- 結局は、去年位に鉄等の価格が急上昇して、原価に圧迫されて利益がつぶされていたのが、価格転嫁が無事進んで、ガッポリ利益が取れるようになってきていると言う構造なのかと思う。
- そのため、仮にTOB予想が外れたとしても、決算はすごく良いだろうなと思う。そのパターンでも普通に株価上がるんじゃない?
- とは言え、利益予想をクソ以下のを出す気がするが…笑
- 決算発表予定日は4月26日。ちなみにより重要と私が持っている親会社の決算発表予定日は5月8日。
アルファパーチェス
ここは以下の感じ。
- 上で何回も書いている日本全体の産業施設の新設は、まぁざっくりとは追い風だろうが、上であげた3社ほどには強くは効いてこないような。
- 一時1300円位まで急上昇したが、足元900円位まで落ちているので、まぁまぁ狙い目な気がする。そもそも何の材料もない中でこれだけ上下に動いているし。
- ただあくまで、木村と同じパターンでの、今回の四半期決算でのホームランを狙いに行くのであれば、ここよりは上の3社な気がする。
- 第一四半期の決算発表予定日は5月15日。
JWS
なんかいきなり株価11%位上がってますね。なんでなんだろ?謎。
決算発表予定日は5月10日。ヴィスコと同じ。
結論
ヴィスコテクノロジーズと守谷輸送機器、この2社かな?ヴィスコが延々と低いところで株価が放置されている反面、守谷は一時期よりはまあまあ上がってきたというのはあるが、なんか守谷の方が爆発力がある気がする。ここはフィーリングです。
最近延々とTOB狙うぞと言ってきたジェコス売って乗り換えようかな笑 JWSも少し売っちゃうか?うーむ。
まあジェコスは5/8にTOBかかれば5/10の朝に売って、その日にヴィスコ買えば間に合う?からの、5/12守谷に乗り換え?でもヴィスコ・守谷がその前に上方修正出したら…?とは言え、2社とも今回の決算で来るかわからない。次の四半期位かもしれない。
妄想が尽きないですね。結論も出ない。
なお、以下は参考まで、Twitterで拾った、役所が出してる日本の設備投資のマップです。こんなに工場作ってるんですね。