ジェコス(9991)が第3四半期決算発表と、自社株買い(立会外)

1/31発表 第三四半期決算

まずは第3四半期の発表があった。とても良い数字が出ていた。営業利益は、第二四半期の時点で15億しかなかったのに、今回16億を積み重ねて31億まで伸ばしている。EPSも第二四半期の33から、四半期1回だけで66に急進。これって、原材料価格高騰のコストアップを転嫁できてきたと言うことに尽きると思いますが、もし便乗値上げもできているとすれば、第4四半期以降のEPSは33以上になりうるということですよね。そうすると今後EPSは33×4=132どころか、もっと上で安定することもあり得るということでしょうか。いずれにせよ、今の800円ちょいの株価はEPS132ベースでもPER6くらいと言う事になるかと思います。

自社株買い(立会外)

自社株買いを発表しました。理由は、東証プライム上場基準に足りていない、流動株式比率を上げるためとのこと。なんでそのために自社株買いをやるのかはじめ謎でしたが、親会社のジェーエフイーから株を買って、それを償却すると言う事のようです。

このことは、以前から親子上場解消のTOBがあるのではないかという当ブログの視点に関して、どういう見方をすれば良いのでしょうか。

そもそも株価を上げる気はあるのか?

全くないはず。むしろ下げる気しかない雰囲気。

まず、これだけキャッシュが余っている中で、流動株式比率がギリギリ合格点になるレベルでしか自社株買いを今回やらなかった。本気で株価上げるつもりなら、もっと数倍の規模でやっても良いはず。また、そもそももっと前からやってもよかったはず。

また、今回明らかに第二四半期までとは違って利益率が劇的に改善しているのに、短信の冒頭のコメントで一切そのことについて言及が無い。株価に対して強い悪意を感じるレベル。

株価を上げる気がないと言う事は、親子上場解消の可能性は全然消えていないと思います。

プライム上場基準に適合する努力をしているが…

この点も、もし近々、親子上場解消をするつもりなら、わざわざこんなことをする意味がないじゃないか、だから親子上場解消等の動きは、今後もう起こさないのではないか、と言う見方はあると思います。

しかし、ジェーエフイーの考え方として(親子上場解消をやるだろうという想像を前提にすればですが)ありそうなのが、「コーポレートガバナンスに関する社会的要請があり、それに応じる大方針を既に2021/10に決めていて(繰り返しますが、自発的判断ではなく、あくまで社会的要請を受けてのもの。)、それに沿って実行推進しているだけ」と言うこととして、(もしTOB控えているなら)これらのある意味「損なこと」「無駄なこと」も粛々と、淡々とやるというのが、大企業的な動き方と言う見方があると思います。この辺の何やらよく訳が分からない感じに、とても日本の古い大企業優秀層サラリーマンっぽさ、「私は妥当性を欠いた判断はしていません」と弁明することだけを全てとして考えて生きているメンタリティを感じます。(とは言え、この辺全て私の想像ベースなのですが)

で、この後者の考え方をとれば、親子上場解消の可能性は消えていないと考えられると思います。

日本製鉄の親子上場解消を横目で見ている?

2022/12/22、日本製鉄が子会社の日鉄物産を親子上場解消TOBをかけました。その少し前、2022/5に日本製鉄は、外資のファンド(AVI)から色々と親子上場に関して圧力をかけられており、その辺で色々とストレスを感じて、親子上場会社に動いたのではと言う見方もあると思います。JFEもそれを横目で見て、警戒心を強めたということはあると思います。

また、この外資ファンド(AVI)の事件を、今回のジェコスの自社株買いは強く意識しているような感があります。というか、このときのAVIの要求と同じことを今回やってます。とりあえず、責められて自分の地位が危うくならないために、何でもやり尽くそうという経営層の意識が丸見えです。

まとめ

上のようなところからは、3ヶ月後の5月のJFEの本決算で、親子上場解消TOBくるんじゃないかなぁ。と、妄想します。

プレミアムも、コンテイナーのときは本当にクソ(30%)でしたけど、日鉄物産で88%もプレミアム出した事例も出てますし、JFEからすればどっちみち端金だし、少なくして外資とかに噛み付かれるのも経営層としては怖いので、50%以上出したりしないかなー。