概要
和歌山発祥の関西の不動産屋さん。これから関東に進出するらしい。
ロードサイドの土地を仕入れて商業施設やビルを開発したり、それらを賃貸したり販売したりする事業を行っている。分譲マンションや戸建て住宅の販売もしている。
公募割れ
もともと2020年4月に上場承認を受けたが延期していた。コロナで見送った。今回のタイミングもマザーズが600円台の頃にやっているので、まだまだ結構悲惨なタイミングと思います。
公開価格950円に対し初日の終値は788円。今も700円台後半をうろうろしています。 PER4〜6倍位。
上場理由
資金調達でそこまで困っていると思えないので、採用面での有利さや、行政協議での信用力、分譲の際のお客さんからの信用向上などを目的にしている感じです。
良いと思う点
- 新興市場が調子が良くないこのタイミングで上場していて、名前がダサイことも(おそらく)あって株価が低迷している。割安感がある。
- オーナー企業である。山田社長。
- 山田常務はおそらく社長の息子で、後継者。京大理学部卒らしく、そもそも頭の良い一族なのだと思われる。
- M&Aなどを使って関東にも進出し、事業を拡大していこうと言う方針を持っている。
- そもそも不動産業と言うのは、情報の非対称性を生かした事業であり、法制度のややこしさを熟知した人間が利益を上げる業種なので、今後も優秀な人間ほど利益を上げることのできる環境が継続すると思われる。
- 反面、新しい地域に進出する場合は、ロードサイドなので少しずつ事業を始めて、地理感をしっかりと持ってからでないと、大掛かりな戸建て分譲開発等は行わないと言う方針らしく、とても地に足のついた考えを持っている。
- 都市部での分譲マンションビジネスはレッドオーシャンだから利益率が低いということをきちんと理解していて、そこまで優先的にやろうとは思っていない。
- 郊外の農地などを地道に行政協議を重ねることで住宅用地に転換するような、地味ではあるものの、ややブルーオーシャンな事業を積極的に取り組もうとしている。そういうことをする不動産屋さんは零細なところが多いので、ここが上場企業として取り組めば優位性もあると考えられる。(役所は肩書に弱いので、上場企業が来たとなると、零細な不動産屋よりは丁寧に相手をすると思われる。)
- 郊外で土地を確保して全国チェーン店を誘致してロードサイド店舗を作って賃貸物件に仕上げている。地味だし金額規模も大きくならないので大手不動産会社が参入してこないニッチ領域。全国チェーン店の側からしても、上場企業の物件の方が出店するときに安心感があると思われる。
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