ジェコス(9991)が下方修正だが…

株価について

2022/3/30現在、株価@819、時価総額298億円。

チャートは以下の通りで、最近は少し低迷傾向。

EPSは安定的に120円程度(PERで6.8位)で推移しており、PBRも0.5程度なので、典型的な割安バリュー株。

親子上場

以下の通り、JFEグループの親子上場企業。以前から私が親子上場で完全子会社化TOBされないかと注目している銘柄の1つです。以前の記事も参照のこと。なおJFE商事は2014年にJFEの完全子会社化済。つまりJFEグループで60%以上持っている。

JFEは最近の鉄鋼価格高騰でキャッシュをたくさん手に入れている

以下の通り、親会社のJFEの最近の利益、半端ないです。商船三井も同じような感じでコロナバブルで手に入れたキャッシュでダイビルを完全子会社化したので、JFEも同じようなことをしないかと期待。

というかジェコスなら、今の時価総額300億円にプレミアムを50%乗せたとして450億円。それの40%がTOBの対象だとしても180億円で買えます。純利益で2700億円程度出そうなJFEからすると、たいしたお買い物ではありません。というかちょうどいいサイズ感な気が。

下方修正の内容

以下のような下方修正を3月25日に発表しています。

鉄鋼価格の急上昇の影響で〜と言いつつも、どさくさに紛れて北海道の事業で減損を4億円出しています。売り上げも一定上がっているので、原材料価格上昇の価格転嫁も一定できているようです。あまり心配しなくていいと思います。

むしろうがった見方をすると、完全子会社化TOBに先駆けて、株価を下げておくためにわざと弱めな数字を出したのかも…だってこの会社は親会社から仕入れる鉄の価格次第で利益調整いくらでもできますから。(考えすぎ?)

まとめ

結局のところこの会社は、以下の理由から、インフレ対策の視点(現金をあまり持っておきたくない最近の情勢)も含めて、あまり大きすぎない金額でホールド・ほったらかしにしておくのが面白い銘柄、と考えられないでしょうか。

  1. 基本はとても安定した利益を出せる
  2. にもかかわらずとても割安
  3. そのうちJFEが完全子会社化のTOBをしてくれるかもしれない(TOBプレミアムを30~50%つけてくれるかもしれない)
  4. 配当も4%以上つけてくれる

親子上場解消の完全子会社化TOBだけを期待して株を買うのは結構辛いものがある(いつ実現するかわからないし、プレミアムをケチられるかもしれない)ですが、ここなら長期保有向け、インフレ対策向けな割安株としても成立するので、ちょうどいいかなと思っています。