トナミMBOへの対抗馬期待買い①

10200円でMBOかかりましたが,対抗馬TOBがくることを見込んで、ちょっとだけ信用買いしました。

行く理由

  1. 提示額が割安。MBO価格の10200円は割安と思う。EBITDA倍率で8倍切ってる感。
  2. 参加料が安い。10200円ピタリに近いところで買える。参加料が安い。
  3. 創業者一族も経営陣も(当然日本郵政も)、株のシェアが低い。スクイーズアウトできる66%までが遠い。
  4. 入札にかけてなさそう。
  5. 創業者と日本郵政というコンビの思考回路の想像
  6. とはいえ日本郵政に逆らえない投資家は多い

1.提示額が割安

MBO価格の10200円は割安と思う。EBITDA130億で,10200円なら時価総額1000億位だから、EBITDA倍率で8倍切ってる感。最近の物流系(特にいい自社倉庫を持っていて、かつ現状が非効率で改善余地が大きい会社)のTOBだと,15倍超えるとか普通に見る。なおエスラインの6倍は詐欺だから例外。

2.参加料が安い。

平均で10210円と,10200円ピタリに近いところで買えました。参加料が安い。4/10に不運にも成立してしまったら、多分10100円とかで売れる?1%とかだから,板の薄い小型株買うロス考えたら誤差。

あとまあ毎度これ系のプレイで考慮するのが、天下の日本郵政が10,200円を撤回する事は絶対にやらない(はず)なので、損失のボトムが決まっていて、安心してレバレッジをかけられるという点。

3.仕掛け側のシェアが低い。

創業者一族も経営陣も(当然日本郵政も)、株のシェアが低い。てか、1.1%しか無いやんw 個人投資家たちを追い出せる(スクイーズアウトできる)シェア66%までが遠い。

ちなみに20.17%の大株主達(明治安田生命や東京海上など)が事前に応募することに合意していると書いてあるが、細かく読むと、どの会社も強い対抗TOBが出たときには応じない的な但書がついていた。

4.入札にかけてなさそう。

日本郵便以外の事業会社4社と「一般的な意見交換を行ってきた」と書いてるが、どの位の値段を出してくれるかと言う視点では検討していない雰囲気。そしてその理由として挙げているのが、「協力会社との関係を重視する」とあり、これって「大胆なリストラは一切したくない」という意味だと思うので,逆に言うと、KKRとかはリストラ前提で買収してくるので当然価格聞いてない(それどころか声もかけてない)ってことかと。

創業者と日本郵政というコンビの思考回路の想像

これ系で考えるべきは,「創業者はKKRとかに対抗TOBかけられたらどうするつもりなのか?」という点。KKRに負けたら絶対追い出されるわけで。

私の考える創業者の思考回路は以下の通り。

  • 今、いろいろな会社から狙われている。単独で、かつ、リストラ一切せずだと時価総額を上げることには限界がある。安すぎるままだといずれ敵対的買収くるかも。
  • 日本郵政と組めば、あまりうるさくリストラとか言わず、自分たちも引き続き経営者として偉そうにし続けられる。
  • 仮に対抗馬TOBがきたら、日本郵政がかぶせて守ってくれるだろう。
  • 綿貫一族は,郵政民営化に反対した政治家の一家なので日本郵政とは超仲良し。日本郵政が自分たちの扱いを悪くする事は絶対にない。
  • そもそも1%くらいしか株押さえてないので,まあやれることには限界もあるというのは何となくわかる。座して死を待つよりは。

一方で、日本郵政(典型的JTC、内向き思考、責任回避系)の思考回路は以下の通り。

  • 中期経営計画に、M&Aで5000億円から1兆円を使うと書いてしまっているので、予算消化しないといけない。予算消化しないと上の人に怒られる。何か案件やらないと。
  • とは言え、オーストラリアのM&Aで4000億円の赤字を出した大失敗案件があるので、慎重にやる必要がある。ミスできない。
  • その点,日本国内の物流会社なら、デューデリジェンスで大失敗する(騙される)リスクは海外案件よりは低いだろう。シナジーも言いやすい。しかもそれが大昔から超親密なトナミが、相対でぜひと言ってくれていて,言うことなし。ストーリーとして美しいし、多少割高でも何とか頑張れという雰囲気だ。
  • 仮に対抗TOBが来た場合は、それなりの金額までなら積み上げすればいい。最悪負けても、何も案件やらないよりはマシ。負けたらトナミは怒るかもしれないが、そこは出世に関係無いし上の指示で動いてるだけなので知らない。
  • そもそもうちに逆らう会社って、かなり限られるよ?ファンド系は無理でしょ。出資止めるよ?

とはいえ日本郵政に逆らえない投資家は多い

日本郵政グループのゆうちょ銀行は日本有数の機関投資家なので、例えばファンド系が対抗馬になる事は考えにくい。KKRやベインはこない。

ヤマト、佐川は単純に競合だからあり得るか。大株主上位にゆうちょとかもいない。

最近ヤマトは日本郵便と訴訟しているらしい。ここは普通に戦えるね。

佐川は日本郵便と提携してるみたい。対等な関係ではありそう。まぁここはこないだC&Fの大型買収したばかりだから、そこまで空腹ではない気もする。

丸和運輸はどうだろう?うーん、C&Fのホワイトナイト横取りされたばかりだし,手は出しにくそうな…