シーユーシー(9158)③公募割れ

※2025/3/21、書き終わったのでPW外しました

株価は公募価格1920円から20%以上ダウン

2023/6に141億円調達して時価総額557億で上場したこの会社を,今なら時価総額450億ちょいで買える。それだけでも、まあまあ割安感。そこから2年間の利益蓄積や、複数の企業買収とかの積み上げもある。

なぜ下げてる?

考えられる理由や経緯等は、以下の通り。

  • 2024/4/24の決算発表で、従来予想より上で着地できたが、2025/3期の業績予想がまあまあ弱気というか、少なくとも前期比より下回るもの出してしまった。それで株価は結構落ちた。2200~2500位で推移してたのが,1500割れて行った。
  • 1Q(2024/7/24)も2Q(10/28)も決算数字は良かったので、株価は上昇したが、その後なんとなくズルズル下がった。
  • 3Q(2025/1/29)は数字も良くて上方修正も出したのに、なぜか株価は織り込み済みと言わんばかりにズドンと落ちた。
  • 2024/9あたりからサンウェルズの問題が発覚して、ホスピス業界全般に株価には悪影響はそれなりにあったのかもしれない。

いいと思う点

  • 医療機関の支援事業って、ある意味医療機関への人材派遣なので、利益率も高く、今後もニーズは強いだろうし、誰でも簡単に参入できるものでもないので、良い商売だと思う。エムスリー子会社の知名度・信用でも仕事取れそう。
  • ホスピス事業は、今後伸びしろはあるし、ノアコンツェルの買い方見ても,ここのやり方は結構錬金術的というか、強みを賢く活かして他と差別化ができている印象。詳細後述。
  • 医療機関のM&A仲介とかも,しっかり周辺事業を拾っている感じがして好印象。

ノアコンツェルの買収

プレスによると以下のような感じ。自分の金をほとんど使わずに黒字事業を買えてる。錬金術やんこれ。

  • ノアコンツェルの株を53億円で買う。
  • ノアコンツェルの不動産を簿価130億円そのままで、作ったファンド(投資家は政策投資銀行と芙蓉総合リースがメインで,ローンも引く。CUCも8.1%出資。)に売って,毎月家賃を払う方式にする。

なんでこんな錬金術ができるかというと,「天下のエムスリーの子会社で、自らも上場企業、安定的に黒字」という圧倒的な信用力があるのをベースに、不動産に求められる利回り(4~5%)と、事業投資に求められる利回り(5~10%?)のギャップを利用できてるのだと考えられる。これは他は真似できない。例えばノアコンツェルなら、130億円でセールアンドリースバックに応じてくれる出資者もレンダーも現れなかったと思う。

てか、政策投資銀行にお金出してもらえるのはすごいっしょ。社会的に有意義とか認められないとおつき合いさせてもらえない。

さらに、14物件中4件をホスピスに転換するらしいし,他の施設も効率化とかで利益率まあまあ上げられると思う。(これも他社にはできない。)

アンビス柴原社長が2.4%

多分平均単価2700円くらいかなー。半値になっちゃったね。でも逆に言えば、そのぐらいの株価でも買っていいと、日本最大のホスピス会社の創業者が判断したということだよね。ちなみに純投資だと思う。なぜなら、提携したいとかだったら、アンビスの名義で買うでしょう。

創業者の濱口氏

エムスリーの助け借りたから株を6.2%しか持ててないのかー、と思いきや,時価総額が大きいから、今の低迷した株価ベースでも28億円あるんですよね。富豪やん!資金面以外でもエムスリーのリソース色々使えただろうし、こういう起業もあんのねー。しかしまあ、28億で満足はしないでしょうね。オーナー企業感はちゃんとあるね。元ジェイウィルパートナーズ。1974生まれだから50歳くらいでまだまだ若い。

介護業界買っていいんだっけ?

前のブログで、介護業界は株を買う気がしないと書いてましたが、なんかアリな気がしてます。理由は以下の通り

  • ホスピスは業界最大手のアンビスが2024/11に自ら利益率を下げると言うIR資料を出して株価も暴落をしているが、これって見方によっては、行政から補助金を下げられる前に先手を打ったと考えられるのではないか。そうすると、行政から締め上げられるのは、違法・過剰請求とかをしている事業者に限られるのではなかろうか。その場合,上場までして、エムスリーの看板も背負っているCUCはデタラメはしてないだろうから、アリではないか。
  • サンウェルズは株価吊り上げのために出鱈目をしてたが、あそこの社長は確信犯で,短期で逃亡する計画だったように見える。シーユーシーは決算予想もやたら保守的だったり,それ系の悪事のリスクは低いと思う。濱口社長の野心・目標到達地点は今よりもっと上で,時間をかけて到達するところにありそうだし。
  • 建設費が上がりすぎて、新規出店が難しくなっていると言う事は状況に変わりないが、この会社は、M&Aで新規出店ができるし、上で書いたように、売主から印象が良いから競争でも優位だし、保有物件のオフバランスも強みがあるし、ホスピスに用途転換することで利益率向上もできるから、介護M&Aにかけては日本で最強レベルの事業者なのではないだろうか。
  • 介護業界は日本有数の「零細事業者が大量に居過ぎる」特殊・非効率な業界なので、これからインフレも背景にガンガン再編が進むから、この会社が拡大するチャンスは大きそう。てかそもそも高齢化も追い風だし。
  • 他社比較でもまあまあアリな水準かと。多分PERは実際には12くらいになると思うし,アンビスの営業利益率は15%位まで落ちるはず。相対感で日本ホスピスを選ぶ理由は無い。サンウェルズは当然論外。
  • 創業者社長が有能な感じ。
  • ストックオプションを経営陣にたくさん出している。株価上げると言うモチベーションを多くの経営陣が持っている。

open work口コミ

  • とにかくハードワークを求める会社みたい。土日もメールがきまくるとか。パフォーマンスが悪いとすぐ年俸を下げられる。給料が安い。社会的使命感を伝え、熱心に働かせようとする。→素晴らしい経営者だ!
  • サンウェルズの口コミは結構対照的?で,給料いい、必要なさそうな入居人も受け入れる,重度要介護者ということに勝手に認定して公金抜きまくる、とにかく金追求でコンプラ意識欠如,という感じ。
  • シーユーシーでは,そっち系のコンプライアンス違反的な口コミは全然ないので安心感。
  • 医療機関支援事業も、なんぼでも仕事ある感じ。採用が追いついてない感。てか、↓こういうニュースも最近よく聞くし、ニーズ強いっしょ。
  • https://news.yahoo.co.jp/articles/1a6629abb0e7eaf244d9d86cf1de703d44b0a9bf

将来性

  • 親会社のM3は、最初はマザーズに上場して、3年後に東証1部に上場した。この会社もそういうイメージなのだろうか。
  • 今のところは、M3の持ち株比率が62%もあるので、プライムに行くのは難しいだろうが、社長の上場会見では、将来的には持ち株比率を過半数位に下げる?と言うようなコメントもあったので、プライム上場も頭にはあると思う。
  • この先、毎年安定的に順調に定期成長ができて、プライムに上場になるとすると、ヘルスケア銘柄の成長性が期待できる新興企業ということで、いい感じのバリエーションになるのではないだろうか。例えば、3年後にプライム行けて,EPS200でPER30ついて6000円、時価総額1800億とか。今の4倍ですな。エムスリーが売上2300億で時価総額1兆円超えてる(PER30位)し、シーユーシーが今売上450億とかですから、もちろん利益率は違うものの、時価総額1800億円はそこまで難しい数字ではない気がする。

難点 ちょっと大きい

既に時価総額450億とかあるので,清原達郎さんのいう、バリュエーションの梯子を登っていく,という小型株の勝ちパターンは狙えない。ガチ本物のビッグな会社になってくれないと大勝ちは無い。

濱口社長について

1996名古屋大学卒。氷河期世代。(良い)

新卒からの11年間はリクルートで勤務。(起業家マインド強そう。良い。)

2007~2013、ジェイウィルパートナーズで勤務。たまたま当時の同僚に色々話を聞けたが,起業家向きな感じ。良い。

2014からシーユーシー起業社長。

エムスリーのグループ内で伸びてるのシーユーシーだけ?

エムスリーのPERが30で、シーユーシーは15以下。アスクルとアルパーも前までこんな感じだったけど最近見直されつつあるよね。