ビズメイツ(9345)

公募価格割れ、株価低迷。

以下の通り公募価格は3250円だったが、今となっては2400円位まで落ちてきている。25%以上ダウン。

なぜ落ちてる?

タイミング的には、以下の5月15日付の第一四半期決算を出したタイミングで暴落している。暴落した理由は、通期の決算予想と比べて、進捗率として20%も行ってない結果だったから失望されたものと推測される。

そしてこの暴落を受けてなのか、次の日の15時に、質疑応答集も発表している。内容は、この会社は、業績が下期に偏る傾向があるため、第一四半期はいつもイマイチになりがちであると言うこと。

なんとなく、普通に考えれば、皆がこの質疑応答集を読めば株価は戻ってもいい気がするが、現実には戻っていない。理由を想像すると、個人投資家たちが、この会社を上場詐欺銘柄と疑っている、疑心暗鬼になっている、パニックになっている、と言うことなのではなかろうか。

という前提に立つと、もしここが上場詐欺銘柄ではないのであれば、まあまあ買いのチャンスなのではないか。

Twitterの疑心暗鬼感ある投稿

なんか以下のような投稿がありました。

こんな小さい銘柄で、しかもいい感じに暴落しているタイミングで、ヘッジファンドが空売り?で、そのヘッジファンドはインサイダー情報掴んでるって…?うーん、まあ、妄想しすぎちゃう?

と、私は思うんですが。

この会社のいいと思うところ

  • オーナー企業である。
  • 社長がもともとベルリッツで経営企画的なことをしていた人であり、英会話業界への理解が深いと考えられる。
  • ナンバーツーの人も、もともとベルリッツで26年働いていた人で、社長に誘われてついてきた人。この人は、英会話教育のプロ。社長と役割分担・相互補完関係がちゃんとできている。
  • ナンバースリーの人は、フィリピンで人材採用やマネジメントを担当している、フィリピンの人。これも役割分担が上手にできている印象。
  • ピーターリンチが言うところの「テクノロジーを使う側の企業」である。インターネット・Skypeなどのテクノロジーが膨大な資本投下の結果発展して、遠隔地で動画でのコミニケーションがスムーズに低コストでできるようになったからこそ、登場したビジネス。
  • オンライン英会話業界では、1番高い料金をとっている。理由としては、ビジネスに特化してるという差別化をしているから。かつ、その値付けで、きちんと売り上げを順調に伸ばせてきている。
  • オンライン英会話って、通学の時間がいらないから楽で効率的。
  • 実は私はベルリッツもビズメイツも両方とも使ったことがあるが(AEONにも行ったことがある)、自分でお金を出すなら、絶対にベルリッツにはいかない。コスパが悪すぎる。ビズメイツのフィリピン人の先生たちは結構きれいな英語を話すし、優秀な人を採用しているので(採用率は1%位らしい)、授業のクオリティーが普通に高い。普通に考えて、フィリピンの上位層の方が、アメリカイギリスの中〜下の人より当然はるかに有能(日本で英会話教室で働いてるアメリカ人、イギリス人のレベルって、まぁどういう階層の人か、考えたらわかりますよね)。私の手触り感、実感として、優れたビジネスだと確信できる。延々とベルリッツ等の英会話教室から客を奪い取れる構造が続くはず。
  • ビズメイツの何人かの先生に(レッスンを受けているときに)聞いたところ、フィリピンの人気の職業は、公務員、アメリカ向けのコールセンター、アジア向けの英会話の先生、とのこと。そして、後の2つの職業は、田舎でもやれるので、物価の安い地域で暮らせる反面、為替の強い国から給料をもらえるので、とても生活効率が良いとの事。そんなことを考えると、なんとなくだが、先生が足りなくなるリスクはしばらくは考えなくて良い気がする。
  • 財務健全性が高い。
  • 法人比率が40%位あるらしく、そこは安定収入源になるはず。
  • 授業料を先にもらうので、資金繰りが楽。
  • コロナの影響で、多くの人に、オンラインでコミュニケーションすることの抵抗感がかなり弱まったと考えられる。このビジネスには追い風と考えられる。

競合との比較

オンライン英会話と言う言葉で1番に浮かぶのは、すでに上場もしているレアジョブな気がするが、レアジョブは2007年に創業していて、一方で、ビズメイツは2012年に創業している。これは5年遅いと言う見方もあるかもしれないが、見方を変えれば、レアジョブが成功しているの見届けた上で、英会話業界のトップ企業(ベルリッツは英会話業界で1番高価格で利益率が高いイメージ)で英会話スクールビジネスのノウハウをしっかり身につけた上で、ビジネス英語に特化すると言う、少し上手なアレンジをして参入と言うのは、なかなかいい流れに感じる。

また、バリエーションについては、プログリットやレアジョブと比べると、かなり割安に感じる。

レアジョブのPERって、昨年度実績ベースで50、今期予想ベースで25くらい。

でもビズメイツはPER16くらい。

プログリットは仕手株になってたのか、色々意味不明な急上昇・急落をしている模様。もはや触れない銘柄。