T.S.I(7362)の株価考察③ やはり苦しい

最近全然見てなかった銘柄ですが、過去にブログに書いた銘柄を一通り見返しているうちに、これが少し興味深い動きをしていたので、自分の備忘的に書いておきます。

11/20の前回記事の当時、株価は2166円で、私は「最近の工事費高騰でこの会社は商売にならなくなるはず、ここの株は買えない」的に書いてましたが、結果的にその時の予想通り、業績悪化の方向性が2/13に出てまして、株価は30%位落ちてきました。

2月の決算を受けて株価が大幅に下落

以下の通り株価は大幅に下落しています。理由は、2023期の利益予想が2022期よりだいぶ落ちるから、投資家から嫌われたと言う事のようです。

決算短信は以下の通りです。

結局この会社は1番最初の記事で書いた通り、介護事業者っぽく見せてるけど(私の憶測ではバリエーションを良くするため)、実態は不動産開発・転売屋さんなので、工事費が爆上がりしたらどうしようもないですね。(そこまで人気のあるアセットでは無いはずなので、工事が安い時に限りまあまあいい商売になるイメージ)

今回、ここに限らずダメになりそうな会社は、自分はまあまあ予見できるな、見抜けるな、という感覚がわきましたが、少し考え直すと、やはりそれは過信と思いました。

今回、私がまあまあいい感じに予見できたのは、最近ひどく建設コストが上がっていることを私の普段の仕事の肌感覚で把握できていたのと、この会社の事業構造が実は建設コスト依存度が高いことを調べられていたから、と言うだけかと。(あと、結局はそれなりの運要素。)

という事は、やはり自分がそれなりに理解できる業種の銘柄を触るようにしないと、勝率は上がらないんだなーと言うことを、改めて感じました。

あと、一応この会社をフォローしておくと、これから始めようとしている訪問看護事業(訪問介護ではない。看護の方が利幅が厚い。ただし儲けすぎると役所から釘をされるリスクもある。)がヒットすればまぁまぁ盛り返せる可能性もあるので、そうですね、私は今の株価だと買う気が全くわきませんが、もっと落ち込んだら考えてもいいかなと思います。

(2021/3IPO時の公募価格の2000円は割り込んでいるものの、当時から建設コストがここまで上昇してしまうと、割安感は特にない、という印象。)