応用技術の株価考察②

上がらない株価

以下のチャートの通り、最近は株価は低迷しています。去年の秋に3000円越えまで行ったのが懐かしいです。

私はこの下落については、もちろん新興市場の不調もあると思いますが、この会社の株価を上げまいと言う姿勢が大いに影響していると考えています。
あからさまに、資産計上しても良さそうな資金投下を、費用としてわざと計上しているのではないかと。下の四季報の記載にもありますが、4.5億円の先行投資を費用として認識してしまえば、この会社の営業利益は去年の良い時で9億なので、利益成長曲線は弱々になってしまいます。

売り上げは以下の通り右肩あがりで順調に成長しています。でも利益は成長がストップしてしまったになっている。でもBIMのコンサルなんて今のご時世であると利益率は上がっていく一方だとしか思えないんですけどねー。

親会社のトランス・コスモスの最近の動き

以下のようなチャートを描いています。ちなみに、4月に創業者の方が亡くなり、8月に息子さんが株を相続しています。以前、岡谷鋼機記事で書きましたが、これは相続税を少なくするために最も望ましい株価の動きです。たまたまなのかな?

まぁ、下の日経平均のチャートと見比べると、普通にたまたまな気がしますね。

仮説

以下のような仮説を立ててみました。

  • トランスコスモスは、以前から応用技術を完全子会社化することを考えていた。そのため、応用技術の株価を低く抑えるためのいろいろな取り組みをしてきた。
  • 一方で、トランスコスモスは自分の会社の株式を交換の玉とする形で親子上場の解消を目論んでいる。
  • 以上のストーリー実現の前段階で、トランスコスモスは、創業社長の相続が一段落するまでは、自社の株価を高める動きは取りにくい状況にあった。
  • 今回、トランス・コスモスは思う存分株価を上げる活動に出る環境が整った。もう少し株価を押し上げた後で、応用技術の買取に動き始める可能性がある。

どのタイミングで買うか

上の仮説をもとに、どのタイミングで買って、買取プレミアムを狙うか。これはジェイエフイーの時でも非常に難しい問題でしたが、結局のところ、親会社と経営者が積極的に株価を下げようとしている会社を買うのって、ずるずると株価下落していくリスクがあるので、30%のプレミアムではイマイチ割に合わなかったりするんですよね。

インサイダーフリーの観点で、トランスコスモスの決算発表のタイミングで同時に発表されると言うことを想定して、その少し前に買うか。具体的には、トランス・コスモスの決算発表は4月下旬なので、4月上旬ぐらいに応用技術の株を買っておけば、親子上場解消のニュースが出て、うまくプレミアムが付いてくれるかもしれません。

あと、トランス・コスモスは自社株買いをこれまでしたことがないんですが、近々で自社株買い発表などをしたら、株価を上げておきたいと言うことなので、ちょっと怪しい動きかもしれません。

でもトランスコスモスって、ジェーエフイーよりさらにケチそうなので、プレミアム全然つかないかもしれないな…やっぱ買う意味無いかな。