新日本建設(1879)の株価考察

千葉の不動産屋さん

住宅系中心のゼネコン兼デベロッパー。経常利益率が14%位と高い。(長谷工でさえ10%前後なので、相当高いと思います。)

エクセレントシティと言うシリーズのマンション(首都圏では割と有名)を開発分譲している。

本社は海浜幕張駅の自社ビル。いい意味でケチ。

不動産業界で働いてる人から見ると、この会社は開発用地を探す能力が高く、特に割安に買えそうな土地は自社でマンション開発をして分譲、そこまで割安でない土地はデベロッパーに紹介をして、紹介料がわりにウチに工事を発注してくださいと言う営業をかけるスタイル。地味だけど絶対に儲かるパターンが確立している。

2022/9/3現在の株価は725円。EPSが180円位なのでPERにして約4倍。有利子負債は0。PBR0.5倍切。業績はとても安定していて、かつ緩やかながらも成長軌道。割安放置型銘柄と言える。時価総額で450億円位。

創業者の金綱会長

24歳でこの会社を創業し、一代でここまで大きくしている。今で81歳。高見社長は娘婿で、長男が常務をしている。金綱会長は袖ケ浦カンツリーの役員でナンバー2もしているので、千葉の財界ではトップクラスの人なのだと思われる。

調べても出てこなかったが、大株主の上位二社、シンニホンコムとユニオンサイトは、創業者の資産管理会社なのではないかと思われる。2社の持ち分合わせて43%位。

なぜ株価を割安放置するのか

まず、自社株買いは全くやっていない。無借金・利益安定なのに配当性向も10%ぐらいしかない。IRのホームページも死ぬほどやる気がない。株価を上げる気が全くない会社だと見ていいと思います。

理由はよく分かりませんが、仮に金綱会長の相続対策であるとすると(相続財産を低く抑えときたいと言う意向だとすると)、不謹慎な話ですが、相続が起こったタイミングで、株価が十分に低く抑えられていれば相続人としてはそれで満足であり、むしろその数ヶ月後の相続税納付タイミングまでに株価を急上昇させれば納付が楽になるので、相続が起こったタイミングのすぐ後から、増配や自社株買いを発表する可能性はあるかもしれません。岡谷鋼機と同じパターンかも。

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